愛猫の健康を守る! 猫用乳酸菌の全て

猫ちゃんが病気になると、飼い主は心配で穏やかな気持ちで過ごすことはできなくなるもの。
この記事を読んでくださっている多くの方は、家族同様に猫ちゃんの健康を気にかけているのではないでしょうか。

そんなあなたの大切な猫ちゃんの健康に、乳酸菌が大きく関わっていることが分かってきました。

この記事では、猫用乳酸菌の重要性、その効果、そして適切な使用方法など気になることを分かりやすく解説します。

それでは、猫ちゃんの健康改善や健康維持、そして幸せな暮らしには欠かすことができない猫用乳酸菌について、あれこれ見ていきましょう!

もくじ

猫の乳酸菌と腸内フローラの関係

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猫乳酸菌を知る上で、まず最初に知らなくてはいけないことは「腸内フローラ」です。

猫の腸内フローラとは、猫の腸の中に存在する微生物群のこと


猫も人間も、腸内には、細菌、酵母、真菌、ウイルスなど、さまざまな種類の微生物が存在しています。
特に細菌の中には、体内でビタミンを生成したり、消化を助けたり、病原体から身を守るなど、猫の健康にとって重要な役割を果たすものが多数含まれています。

この微生物群は、猫が食べ物を消化するのを助け、免疫システムをサポートし、栄養素を生成し、病原体から身を守るなど、猫の健康全般に深く関与しています。そのため、腸内フローラのバランスが崩れると、猫の健康に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

腸内フローラのバランスを整えるための一つの方法が、プロバイオティクス(善玉菌)の摂取です。

そのプロバイオティクスの代表選手が乳酸菌なんです。

プロバイオティクスは、腸内フローラのバランスを維持し、健康な状態をサポートします。そのため、猫の健康維持には、よい腸内環境を保つことがポイントなんです。

Effect of a Multistrain Probiotic on Feline Gut Health through the Fecal Microbiota and Its Metabolite SCFAs

猫用乳酸菌製品の種類と選び方

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近年、猫の腸内環境の向上がさまざまな猫の問題を解決する可能性があることが注目され、猫の乳酸菌製品も多種多様に販売されるようになりました。

乳酸菌の種類や含有量、投与形態(粉末、カプセル、液体など)が異なります。それぞれの製品にはその特性や用途に合った利点があります。それでは早速、選び方のポイントを見ていきましょう。

猫用乳酸菌製品の選び方のポイントは4つ

1.乳酸菌の種類と含有量
乳酸菌製品には様々な種類の乳酸菌が含まれ、それぞれに特性や効能が異なります。また、製品によって含有量も異なります。特定の目的(例えば消化の改善や下痢の軽減)に対してどの種類の乳酸菌が有効かを事前に調査し、その情報に基づいて製品を選ぶと良いでしょう。

2.投与形態
粉末タイプ、カプセルタイプ、液体タイプなど、さまざまな投与形態の乳酸菌製品があります。猫の好みや習慣、必要な乳酸菌の量に応じて適切な形態を選びましょう。例えば、粉末型の製品は食事に混ぜやすく、液体型の製品は直接口に与えやすいという特徴があります。

3.添加物
一部の製品には、保存料や人工的な着色料などの添加物が含まれていることがあります。
猫は人間に比べ添加物摂取による腎臓に負担が大きく、一部の猫にアレルギーや消化器系の問題を引き起こす可能性があるため、可能な限り添加物を含まない製品を選ぶことをおすすめします。

4.品質保証
猫のサプリも信頼できるメーカーから製品を購入した方が安心です。信頼できる製品には品質保証が明記されていることが望ましく、製造過程での安全性と品質が確保されていることが確認できます。

おすすめの乳酸菌パウダー

※猫は感受性の強いため、ちょっとした変化で体調を崩してしまう子もいます。乳酸菌パウダーを与える際はごく微量から試してください。

猫用乳酸菌の効果

猫 便秘

乳酸菌は広範囲にわたる健康効果が期待できますが、ここでは猫への主な4つの効果をご紹介いたします。

1.消化を助ける
乳酸菌は、猫の消化器系を整える効果があります。猫の腸内において、乳酸菌は食物の消化を助け、栄養素の吸収を改善します。これにより、猫の体調を整え、食欲を改善する可能性があります。

2.免疫機能の強化:
乳酸菌は、猫の免疫機能を強化します。実際、一部の乳酸菌は、猫の免疫システムを活性化し、感染症に対する抵抗力を高めることが研究で示されています。

3.下痢や便秘の改善
乳酸菌は下痢の症状を改善する効果があります。一部の研究では、乳酸菌を摂取した猫は、プラセボ群と比較して下痢の頻度が低下することが示されています。

4.腸内フローラのバランスの改善
乳酸菌は、有害なバクテリアの増殖を抑制し、腸内フローラのバランスを維持します。これは、特に抗生物質投与後の腸内フローラの復元に有効です。

参照:ペット栄養学会誌 第21巻 第3 号「イヌ・ネコにおけるプロバイオティクスについて」


猫用乳酸菌の使用にあたっての注意点|デメリットはあるの?

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猫に乳酸菌を与える時の注意点は、適切な量を守り、急激な食事の変更を避けることです。

適切な量に関しては、サプリに書いてある体重別の投与量を厳守してください。また、心配な方はペット栄養士さんに相談するのもよいでしょう。

猫の消化器系は急激な食事の変更に敏感です。新しいサプリメントを導入するときは、徐々に量を増やしていき、猫の体がそれに慣れるのを待つことが大切です。効果を急ぐと、逆に遠回りになってしまうことも。焦らずゆっくりいきましょう。

猫乳酸菌のデメリット

猫乳酸菌を摂取することでの明確なデメリットは、現時点では確認することができません。

しかし、稀に消化器系の問題(ガス、下痢など)を引き起こすことがあるようです。猫ちゃんに猫乳酸菌を与える時は、用法容量を厳守し、少しでも異常が見られた場合は乳酸菌の使用を中止し、獣医師に相談してくださいね。

猫にヨーグルトは危険?

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猫にヨーグルトを与えて良いかはとても微妙な所。

というのも、基本的に猫や犬は「乳糖不耐性」なんです。牛乳に含まれる「乳糖」を摂取することで下痢などの症状が現れます。

しかし、ヨーグルトは発酵の過程で乳糖が減り、生乳に比べて乳糖が少ないんです。
少量であれば下痢などの症状を起こさない猫ちゃんもおりますが、逆も然り。猫も人間と同様、乳糖に強い子もいれば弱い子もいます。

確かにヨーグルトには乳酸菌がたくさん含まれていますし、乳製品が好きな猫ちゃんも多いです。
しかし、ヨーグルトに限らず乳製品は積極的に与えた方が良い食べ物ではなさそうです。

ヨーグルトが大好きな猫ちゃんもいると思います。猫にヨーグルトを与える場合は、ごく少量、お楽しみ程度にとどめておくと安心ですね。

猫と乳酸菌についてのQ&A

猫に乳酸菌を与えるメリットは何ですか?

猫に乳酸菌を与えると、消化器系の健康を維持し、免疫機能を強化する助けとなります。また、ストレスや病気からの回復を促進するとも言われています。

猫用乳酸菌サプリメントはどこで購入できますか?

猫用乳酸菌サプリメントは、ペット用品店、薬局、またはオンラインストアなどで購入できます。

乳酸菌は猫の下痢に効果がありますか?

乳酸菌は、猫の腸内フローラを正常化し、下痢の症状を改善することが期待されます。しかし、症状が重い場合や続く場合は、獣医師に相談してください。

猫用乳酸菌に副作用はありますか?

猫用乳酸菌は一般的に、用法用量を守って使用すれば安全ですが、稀に消化器系の問題(ガス、下痢など)を引き起こすことがあるようです。少しでも異常が見られた場合は使用を中止し、獣医師に相談することをおすすめします。

猫用乳酸菌の摂取量と摂取方法は?

猫用乳酸菌の摂取量と方法は製品により異なりますが、一般的には食事と一緒に与えることが推奨されています。特定の健康問題を抱えている場合は、動物の栄養士さんや獣医師の指導が必要となります。

猫用乳酸菌製品を選ぶ際のおすすめのブランドやメーカーはありますか?

猫用乳酸菌製品を選ぶ際のおすすめのブランドやメーカーは、特定のものはありません。しかし、製品の安全性と品質、価格、成分表記を確認し、愛猫の特定の健康状態に合わせて選択することが重要です。また、他の飼い主のレビューや評価も参考になるでしょう。

猫にヨーグルトをあげても大丈夫?

ヨーグルトには乳酸菌がたっぷり含まれていますが、猫にヨーグルトをあげることはあまりおすすめできません。
その理由は、猫の多くは「乳糖不耐性」で、市販されているヨーグルトの多くが牛乳から作られているためです。ヨーグルトは発酵により乳糖が分解され、少量であれば問題ないとおっしゃる方もおりますが、猫によっては下痢などの問題が引き起こされることも。
猫用のヨーグルトや、乳酸菌パウダーなどもございますので、そちらを試してみる方が安心ではないでしょうか。

猫の健康のために乳酸菌パウダーを

※猫は感受性の強いため、ちょっとした変化で体調を崩してしまう子もいます。乳酸菌パウダーを与える際はごく微量から試してください。

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この記事を書いた人

動物、植物、夫、子ども、美味しいものとスターウォーズをこよなく愛する1児の母。近頃は、昔苦手だった虫も可愛くなってきました。
将来の夢はパーマカルチャー暮らし。

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