【土鍋を巡る冒険.5】伊賀焼の土鍋を求めて
伊賀焼の土鍋とは?
伊賀焼は平安末期頃(794)に、現在の三重県から生まれたとされていて
その歴史は古く1200年以上の伝統を誇ります。
1400度以上の炎で繰り返し焼き締める伊賀焼ですが
これは「伊賀の七度焼き」とも呼ばれていて
黒い焦げや土に混ざった長石の粒が器の表面に現れ、
どっしりとした存在感のある土鍋になっています。
激しい炎によってゆがみやひび割れができますが
茶の湯の世界ではそれすらも伊賀焼の個性と捉えられています。
伊賀焼土鍋の特徴って?
日本国内の焼き物は歴史が古く
それぞれ特徴が異なります。
特に伊賀焼は江戸時代に多くの大名や要人に愛用されていました。
そんな個性的な伊賀焼の特徴をご紹介いたします。
●伊賀焼土鍋は料理をおいしく仕上げます
遠赤外線効果が高いとされている伊賀焼の土鍋は、食材をじっくりと芯まで温め鍋料理を美味しく仕上げてくれます。
老舗の鍋料亭では何十年も同じ鍋を使い続けることで、土鍋にしみ込んだ素材の旨味が、料理をさらに味わい深いものにしてくれるそうです。
●伊賀焼土鍋は形状が違います
高温で焼くことで、つくり手の意にも及ばないさまざまな変化を加えています。
端正に作りながらも崩されたフォルムは、まるでオブジェの様な造形美を感じます。
●伊賀焼土鍋は技法が違います
約1400度の高温で焼き上げ、窯の中で自然にかぶった灰が溶けて文様になる「灰かぶり」やビードロ釉なども焼成における見どころ。
大胆なヘラ目など、ダイナミックな手法も多く見られます。
●伊賀焼土鍋は耐火性が違います
北に隣接した信楽焼と同じく、三郷山系の土を使用しています。太古は琵琶湖の底だった場所なので年月をかけて堆積した土砂が良質な粘土となります。
半透明な石粒が混じった木節粘土は耐火性に優れ、強靭な土鍋を作り上げてくれます。
伊賀焼土鍋の遠赤外線効果ってなに?
遠赤外線とは赤外線の波長が長いもので目には見えません。
目には見えませんが、遠赤外線には物質を温め過熱する特徴があり、土鍋にはその遠赤外線を出す特性があります。
四方から放射される遠赤外線によって食材全体をじっくり芯まで熱を通すというわけです。
この遠赤外線効果によってアルミ鍋やステンレス鍋では味わえない
美味しい料理を楽しめるというわけです。
伊賀焼の土鍋はどんなものがあるの?
伊賀焼の土鍋には様々なデザインのものがあり、やはりその個性的なフォルムと色が魅力的です。
近年特に注目されている伊賀焼の土鍋をかわしま屋でも多く取り扱っています。
伊賀焼の魅力を少しでもお伝えできればと思い、ご紹介させていただきます。
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やまほん陶房
伊賀焼土鍋(飴釉・青磁釉) - 釉薬を用いて色付けされた伊賀焼土鍋です。使い込むとどんどん味が出るので、使い手の個性が現れてくれます。
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価格:5000円~9500円
サイズ:7寸 / 8寸 / 9寸
カラー:飴釉 / 青磁釉 - やまほん伊賀焼土鍋商品ページはこちら
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TOJIKI TONYA
ストールクラフトキャセロール - 持ち手やつまみ、リムの部分に丸みを持たせて可愛らしく仕上げた洋風な土鍋です。
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価格:4400円~9000円
サイズ:6号 / 9号
カラー:ホワイト / ブラック - ストールクラフトキャセロール商品ページはこちら
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長谷園
かまどさん - 難しい火加減のいらないガスの直火で使える炊飯土鍋です。炊き込みご飯や玄米も美味しく炊き上げることができます。
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価格:10000円~18000円
サイズ:3合炊き / 5合炊き
カラー:ブラック - かまどさん商品ページはこちら