イヌリンに副作用やデメリットはある?おならが気になる人向けの対策

「イヌリンを摂り始めたら、なんだかお腹が張るし、おならの回数も増えて困っている…」といった経験はありませんか?
健康や腸活に良いとされるイヌリンですが、実は摂り方によっては副作用やデメリットが現れることがあります。特に急に大量に摂ると、ガスが増えたり、腹痛や下痢になるケースも少なくありません。
本記事では、イヌリンの副作用やデメリットを解説し、イヌリンでおならが増える原因や対策も紹介します。
記事を読み終える頃には、イヌリンのメリットだけをしっかり取り入れ、不快な症状を減らす方法がきっと見つかるでしょう。まずは今日から、自分に合った摂り方を見直してみてください。
イヌリンの副作用やデメリット3選

イヌリンは健康に良いとされる成分ですが、使い方によっては副作用やデメリットもあります。ここでは代表的な3つの注意点を整理します。
- アレルギー反応を起こす可能性がある
- お腹の不調を引き起こす可能性がある
- おならが出やすくなる
それぞれ見ていきましょう。
アレルギー反応を起こす可能性がある
イヌリンは一般的に安全性の高い食物繊維とされていますが、まれにアレルギー反応を引き起こすことがあります。
特に注意が必要なのは、イヌリンの原料となる植物にアレルギーを持つ人です。イヌリンは主にチコリや菊芋など、キク科の植物から抽出されます。そのため、これらの植物に対して過敏な体質の人は、摂取時に慎重になる必要があります。
海外ではイヌリンによるアナフィラキシーショックの事例も報告されています。たとえば、11歳の子どもがイヌリン静脈注射後にアナフィラキシーと腎機能の悪化を起こしたケースです。
また、アーティチョークアレルギーを持つ成人女性が、イヌリン入りの健康食品を摂取した後にアレルギー反応を発症した例もあります。アナフィラキシーは命にかかわることもあるため、見過ごせない重要なリスクです。
さらに、イヌリンはキク科由来であるため、ブタクサ、ヨモギ、シラカバなどの花粉症を持つ人が「交差反応」を起こす可能性もあります。交差反応とは、似た構造を持つアレルゲンに対して免疫が過敏に反応してしまう現象です。
アレルギー歴がある人や心配な人は、原材料表示をよく確認し、少量から試すか、事前に医師に相談するのが安心です。体質に合わないと感じたら、無理に続ける必要はありません。自分の体調と相談しながら、適切に取り入れましょう。
参考:
お腹の不調を引き起こす可能性がある
イヌリンを摂ると、お腹の調子が悪くなることがあります。主な原因は、腸内で急激に発酵が進むことによるガスや水分の過剰発生です。
イヌリンは、水溶性食物繊維の一種です。胃や小腸では消化されず、大腸まで届いて腸内細菌のエサになります。これは本来、善玉菌を増やすために良いとされていることです。
しかし、急にたくさん摂ると腸内発酵が一気に進み、お腹が張ったり、腹痛や下痢を起こしたりしてしまうことがあります。
特に、普段から野菜をあまり食べていない人は要注意です。腸が食物繊維に慣れていないため、少量のイヌリンでも敏感に反応する傾向があります。
おならが出やすくなる
イヌリンを摂ると、おならが増えることがあります。これは体質や腸内環境による自然な反応です。
イヌリンはFODMAPと呼ばれる種類の食物繊維に分類されます。FODMAPとは、発酵性の糖質や食物繊維のことです。大腸で腸内細菌によって分解されるときに、おならの元となるガスが発生します。
- 水素
- 二酸化炭素
- メタン
実際の研究では、健康な成人がイヌリンを20g摂取したところ、呼気中の水素濃度が急激に上がり、ガスによる不快感が顕著になったと報告されています。
さらに注意したいのは、過敏性腸症候群(IBS)を持っている人です。IBSの人はFODMAPに敏感で、少量のイヌリンでもガス症状が強く出やすいことが分かっています。
とはいえ、ガスがどれだけ出るかは人によって大きく違います。腸内細菌の種類や普段の食生活によって反応は変わるからです。特に、日ごろからFODMAP食品(玉ねぎ、にんにく、果糖、乳糖など)をあまり食べていない人は、イヌリンで急にガスが増える傾向があります。
参考:

イヌリンでおならが出る人と出ない人の違い

イヌリンを摂るとおならがたくさん出る人とほとんど出ない人がいます。この違いは、主に腸内環境と生活習慣の差によるものです。ここではイヌリンでおならが出る人と出ない人の違いを以下の観点から紹介します。
- 腸内細菌の種類とバランス
- イヌリンの摂取量
- 腸の動きの活発さ
それぞれ見ていきましょう。
腸内細菌の種類とバランス
おならが出やすいかどうかは、実は腸内細菌の種類とバランスで変わります。
腸内にビフィズス菌が多い人は、イヌリンを摂ってもガスがあまり出ない傾向があります。これはビフィズス菌がイヌリンを分解する際、主に「短鎖脂肪酸(SCFA)」を作るからです。
短鎖脂肪酸は腸内を整えるとされる成分ですが、水素ガスや二酸化炭素といったガスはほとんど発生しません。そのため、ビフィズス菌が豊富な人は、イヌリンを摂ってもお腹の張りやおならが少なくすむことが多いのです。
一方で、クロストリジウム属(Clostridium)やフォカエイコラ属(Phocaeicola)といったガスを多く作る細菌が多いと、話は違ってきます。これらの菌はイヌリンを分解する際に水素ガスやメタンガスなどを大量に発生させます。その結果、お腹が張ったり、おならの回数が増えたりすることがあります。
参考:
Elsevier, 『The Journal of Nutrition』第137巻第11号, 2007年, 「Prebiotic Capacity of Inulin-Type Fructans」
イヌリンの摂取量
イヌリンを摂るときは、量を守ることがとても大切です。
一般的には、1日あたり5〜10g程度が目安とされています。多くの人が安心して続けられることが、研究でも確認されています。腸内環境を整える効果を期待しつつ、副作用も起こりにくい、ちょうど良いバランスといえるでしょう。
注意したいのは急激な摂りすぎです。イヌリンをいきなり15g以上摂ると、腸内でガスが急増しやすくなります。実際の臨床研究でも15g以上を一度に摂取すると、お腹周りの不調が起きやすいと報告されています。
健康な人なら、最大で20g程度まで摂取しても大きな問題が起きないケースもありますが、過剰摂取は避けましょう。あくまで無理のない範囲が基本です。
参考:
腸の動きの活発さ
イヌリンを摂取したときのお腹の張りやガスの不快感は、腸の動き(ぜん動運動)が関係しています。
特に便秘気味の人は注意が必要です。腸のぜん動運動が鈍いと、腸内で発生したガスがうまく排出されず、腸にたまりやすくなります。
その結果、ガスの量が同じでも、不快感が強く感じられたり、臭いがきつくなったりするケースがあります。腸内にガスが長時間とどまると悪玉菌による分解が進み、臭い成分が発生しやすくなるためです。
こうした不快感を防ぐためには、日頃から腸の動きを促す生活習慣が大切です。ウォーキングやストレッチなどの軽い運動でも腸管運動を促進できます。特にデスクワーク中心の人は、食後に5分ほど歩くだけでも腸の動きが改善され、ガスの滞留を防ぎやすくなるでしょう。
イヌリンでのおならを減らす対策3選

イヌリンを摂るとおならが増えてしまう悩みを解決するために、実践しやすい対策を3つ紹介します。
- 摂取量の調整
- 十分な水分摂取
- バランスの取れた食事
これらの方法を組み合わせて実践すれば、イヌリンによるおならの悩みもずっと軽くなるはずです。無理なく続けられる範囲で、できることから始めてみましょう。
摂取量の調整
イヌリンによるおならを減らすには、摂取量を減らすのが即効性のある方法です。
多くの人は「体に良いからたくさん摂ろう」と考えがちですが、ガスが気になる場合は、増やすよりもまず減らすことを優先しましょう。
実際の研究でも、20gのイヌリンを一度に摂った場合と、6時間に分けて摂った場合では、ガスの量のピークが約40%も低くなることが確認されています。つまり、同じ量でも一気に摂るか、分けて摂るかで、体の負担は大きく変わるのです。
症状が出たときは、まず摂取量を半分に減らしましょう。そして、朝と夜に分けて摂る「分割摂取」に切り替えるだけで、多くの場合はお腹の張りやおならの回数が改善します。
さらに、長期的には腸内細菌がイヌリンに慣れてきて、ガスの発生量が自然に減ることもあります。そのため、症状が落ち着いたら、1gずつゆっくり量を戻していくと、無理なく続けられます。
イヌリンは自分の腸に合った量を見つけるのが大切です。調整しながら付き合えば、快適に続けられるようになります。
参考:
十分な水分摂取
イヌリンを摂るときは、水分の摂取量もとても重要なポイントです。
水分が足りないと、腸の中で内容物の移動が遅れがちになります。すると、ガスが腸にとどまりやすくなり、お腹の張りや不快感につながることがあります。
イヌリンは水と一緒にゲル状になり、腸内を移動していきます。このとき、水分が不足していると、腸内で固まってしまい、スムーズに流れません。そのため、イヌリンを摂るときはコップ1杯以上の水と一緒に飲むのが基本です。
また、1日の総水分量も意識しておきましょう。目安は体重×30mLです。たとえば、体重60kgの人なら1日あたり約1.8リットル。イヌリンを摂取する日は、さらに300〜500mLほど多めに飲むと安心です。
バランスの取れた食事
イヌリンを摂るときは、バランスの良い食事を心がけることがとても大切です。
イヌリンは水溶性食物繊維の一種で、腸内で発酵しやすい特徴があります。このため、単独で大量に摂ると、ガスが多く発生してしまい、お腹が張ったり、膨満感を感じやすくなったります。
そこでポイントになるのが、玄米や野菜、きのこ、海藻などに豊富に含まれる不溶性食物繊維との組み合わせです。不溶性食物繊維は発酵されにくく、腸の中で便のかさを増やし、腸の動きを促します。
実際の研究でも、イヌリンとサイリウム(オオバコ由来の食物繊維)などを組み合わせると、ガスの発生を抑えながら腸内の善玉菌を増やせることが確認されています。腸内細菌にとっては、いろいろな種類のエサがあるほうが、過剰な発酵が起きにくくなります。
腸内細菌の種類が豊富になると、発酵による副産物も分散され、ガスがたまりにくくなります。その結果、お腹の張りやおならの量も自然と減っていくと考えられています。
参考:

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イヌリンは摂り方を間違えると「おなら」や「お腹の張り」といったデメリットが目立ってしまいます。
アレルギーや強い腹痛などの重い症状はまれですが、少しでも不快感を感じたら早めに摂取量を見直すことが大切です。
基本は、1日あたり5〜10gを上限にして、コップ1杯の水と一緒に分けて摂る方法がおすすめです。たとえば、朝と夜に分けるだけでも、腸の負担は大きく減ります。数週間かけて腸を慣らしていけば、ガスや膨満感も自然と落ち着いてくることが多いです。
また、腸内細菌のバランスを整えることも重要です。普段の食事で野菜や発酵食品を取り入れ、適度な運動と十分な水分補給を意識すると、腸の動きがスムーズになり、ガスの不快感も軽減されます。
症状が強いときは、無理をせず医師に相談するとよいでしょう。


