レンジ式や充電式…おすすめの湯たんぽはどれ?

湯たんぽ

突然ですが、「湯たんぽ」と聞いて皆さんはどのようなイメージを思い浮かべられますか?
エコで省エネ、やわらかなあたたかさ…なんとなくレトロなイメージという方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、多くの方にとって「よくわからないけど良さそう」という不思議な存在・湯たんぽの魅力に迫ります。

ここが最高! 湯たんぽ5つの特長

「湯たんぽってどこがいいの?」まずはその疑問にお答えします!

特長1 肌が乾燥しない

エアコンやヒーターなどの暖房器具を使用すると空気が乾燥して、喉やお肌の不調、ウイルスの蔓延などを招きがちです。

湯たんぽはそのようなことがないので、アトピー性皮膚炎など乾燥が原因とされる皮膚トラブルをお持ちの方にも愛用されています。

肌の乾燥

特長2 やさしい温度変化

電化製品の中にはスイッチのON・OFFで急激な寒暖差を感じるものがあるなか、湯たんぽはじわじわとした温度変化が特長。

素材にもよりますが、お湯を入れた直後から温度が上がり始め、数分で上がりきったあと何時間もかけて少しずつ冷めていきます。

温度変化

特長3 身体そのものを温める

湯たんぽは、足首や太もも、わきの下など、太い血管が通っている個所に短時間あてることで身体全体をあたためることができます。
一か所に長くあてず、あてる場所を変えながらあたためるのがポイントです。

室温に影響しないので、周りを気にせず使用できるのもうれしいですね。

身体ポカポカ

特長4 持ち運びしやすい

コードレスである湯たんぽ。配線が邪魔にならないうえ、部屋から部屋に持ち運びがしやすい点も大きな特長です。

自分の身体があたたまった後は寝室で布団をあたためておく、なんていうことも簡単。

寝室

特長5 環境にやさしい

部屋全体をあたためるパワーの強い暖房器具と比べて、身体そのものをあたためる湯たんぽは省エネルギー。
一度お湯を入れてしまえば多くの製品で8時間ほどあたたかさが持続します。

また種類によっては、丁寧に使用すれば一生使うことが可能なものもあります。

身体ポカポカ

種類を知ろう

ここまで湯たんぽの魅力をご説明してきましたが、ひと口に湯たんぽといってもその種類は様々。使い方や機能も湯たんぽのタイプによって違います。

注水式湯たんぽ

昔ながらの、お湯を入れて使う湯たんぽ。
お湯を使うのは手間がかかるように思われるかもしれませんが、慣れればお茶を入れるのと同じ感覚で使えますよ。

注水式湯たんぽ
●メリット
・造りがシンプルで壊れづらく、長く愛用できる
・停電時の暖房としても使用可能
・見た目や機能性などに、道具としての魅力があるものが多い
●デメリット
・お湯を沸かして入れる手間がかかる
・子どもや年配の方がひとりで使うのは難しい場合も

▼様々な材質があります(タブをクリック)







ゴム製湯たんぽ

ゴム製の湯たんぽは、その柔らかさが特徴。身体にフィットする快適さがあります。
水を入れれば水枕としても使えます。
一方、入れられるお湯の温度が低いうえに熱伝導率が低いため、触れたときに感じられる温度は控えめです。

ゴム製湯たんぽ

金属製湯たんぽ

トタンや銅でできた湯たんぽは、熱伝導率が高く、お湯を入れたらすぐにあたたまるのが特徴。
表面がかなりの高温になるため、布団を素早くあたためたいというような場合におすすめです。
また、製品によっては直火にかけられるものも。
ただし、トタンについては錆が出やすいため、耐久性は劣ります。

金属製湯たんぽ

プラスチック製湯たんぽ

価格が安いプラスチック製湯たんぽ。
他の種類と比べて頑丈でお手入れも簡単なため、取り扱いに気を使わなくてよいのがメリット。
熱伝導率は金属製湯たんぽの次に高くなっています。

プラスチック製湯たんぽ

陶器製湯たんぽ

陶器製の湯たんぽは、材質がもつ遠赤外線放射効果で身体の芯からぽかぽかと温めてくれます。
なんと熱湯を入れれば24時間もあたたかさが保持できるということで、あらゆる湯たんぽの中でも保温性ではナンバーワン。
また耐久性も高く、割りさえしなければパッキンを交換していつまでも使用可能です。

陶器製湯たんぽ

 

電気式湯たんぽ

充電式湯たんぽ、蓄熱式湯たんぽなどとも呼ばれます。
製品によりますが、だいたい10~20分の充電で6~8時間ほど使用できるものが多いようです。

電気式湯たんぽ
●メリット
・手軽に使える
・外出先でも使いやすい
・子供や年配の方も使いやすい

 

●デメリット
・故障する可能性がある
・バッテリーの寿命が製品の寿命
・水に弱い

 

 

レンジ式湯たんぽ

レンジで加熱するタイプ。値段も手ごろで使い方も簡単ですが、使用回数が決められているものが多く、誤った使い方をすると破裂して中身が飛び散る危険性も。

レンジ式湯たんぽ
●メリット
・手軽に使える

 

●デメリット
・耐久性の低いものが多い
・加熱しすぎるなどして破裂する可能性がある
・子どもや年配の方がひとりで使うのは難しい場合も

 

基本の使い方と注意点

湯たんぽの使い方は種類や素材によって様々ですが、ここでは昔ながらの注水式の湯たんぽの使い方や注意点についてご説明します。

注水式湯たんぽの使い方

  • 1.水をやかんに入れて目的の温度まで加熱します。
  • 2.お湯を湯たんぽに注ぎ、しっかりと蓋を閉めます。
  • 3.お湯が漏れないことを確認して、厚手のカバーをかぶせます。

ここは守って! 湯たんぽ使用上の注意

せっかく購入した湯たんぽ、使用上の注意を守って安全に使いたいですね。使用の前にチェックしていただきたい項目をまとめました。

注意点1 低温やけど

触れてみて熱い!と感じる温度では人はすぐに触れるのをやめますよね。
問題になるのは「心地よい」と感じる温度で起こる低温やけどです。

赤ちゃん

低温やけどになる温度の目安はこちら。

44℃ 46℃ 50℃
3時間~4時間 30分~1時間 2分~3分

(出典:山田幸生,「製品と安全 第 72 号」低温やけどについて,製品安全協会)

低温やけどは痛みを伴わず進行することが多く、普通のやけどとは違い自覚する前に重症化する危険性もあるので注意が必要です。
製品によって熱伝導率が異なってきますので、説明書をよく読み正しく使うようにしましょう。

注意点2 長時間の使用

お湯を入れた直後に「あんまり熱くないな」と思って布団の中などに入れてしまうと、その後温度が上昇してやけどの元になるということも…。

肌に直接あてる場合は数分おきに場所を変えると安全に使えます。

布団

注意点3 耐熱温度に注意

布団を素早くあたためたいのであれば熱湯でもよいですが、素材により耐熱温度が異なりますので製品の説明をよく読みましょう。

説明書

使用上の注意まとめ

  • ◉長時間の使用は避ける。特に寝るときは注意!
  • ◉肌に直接あてる場合は、湯温の調整や湯たんぽカバーの使用により表面温度をコントロールする
  • ◉肌に直接あてる場合は、同じ箇所に長時間あてず、あてる場所をかえながら使用する
  • ◉湯たんぽの耐熱温度を確認する

やけどと聞くと使うのが怖くなってしまいそうですが、注意点さえ守れば安全に使えます。
とくに長時間の使用でなければ気にしすぎなくても大丈夫ですよ。
製品の説明書をよく読んで、安心で快適な湯たんぽライフを送りましょう!

おすすめ活用法!

色々といい点があるのは分かったけれど、湯たんぽって普段使うかなあ?
そう考えている皆さまのために、おすすめの活用法をお教えします。

自宅やオフィスで手軽に温活

湯たんぽで冷えとり!

太い血管の流れている手首・足首・太もも・首などをあたためると、身体全体があたたまります。
交互にあたためることで低温やけどの心配もありません。

血のめぐりがよくなり、お肌の調子もよくなりますよ!

ポカポカ

痛みをやわらげる

月に一度の辛い生理痛。あたためることで自然に痛みをやわらげてみましょう。

下腹部や鼠径部に湯たんぽをあてるのがおすすめです。
鼠径部と腰に交互にあてて、子宮のまわりをゆっくりとあたためましょう。

生理痛

安眠のために使うなら

安眠のために使うなら、お風呂上りに着るパジャマや下着、布団をいっぺんにあたためてしまいましょう。
安眠できるとされている布団の温度は33℃程度。
足元を中心に冷えた布団をあたためて、スムーズに眠りに入りましょう。

快眠

アウトドアで活躍。キャンプにも!

キャンプ

持ち運びができるうえ、コンセントも不要な湯たんぽ。実はアウトドアとも相性が良いのです。

テントの外で星を眺めながらコーヒーを飲む、ちょっとデッキやベランダでのんびりしたい…そんなひとときを湯たんぽが快適にサポート。
使い捨てカイロも便利ですが、湯たんぽならそのクラシックな存在感が非日常の感覚を盛り上げてくれそうです。

就寝前に寝袋をあたためるのもおすすめ。肌寒いテントの中でもぬくぬくと過ごすことができますよ。

湯たんぽは防災用品としても優秀!

防災用品

停電すると不便なことは色々とありますが、一般家庭で一番困るのは真冬の暖房かもしれません。

湯たんぽなら、カセットコンロさえ常備しておけば停電していても使えます。
身体があたたまると心も落ち着くので、パニックに陥りがちな非常時には普段以上に活躍しそうです。

防災用品として準備しておくだけではなく、毎日愛用していればいざという時にもあわてなくておすすめです。

湯たんぽQ&A

湯たんぽは赤ちゃんにも使えますか?
赤ちゃんやお子さんは大人よりも皮膚が薄いため、やけどにはより気をつける必要があります。
直接肌にあてるよりも布団や洋服のあたために使う方が安心でしょう。
寝かせるときは布団から取り出してくださいね。
どうしても赤ちゃんのそばに置きたいという場合は、次のことに気をつけて使用されることをおすすめします。
・お湯の温度やカバーの厚さを調節したうえで、温度を測ってから使用する
・直接肌にふれない場所に置き、湯たんぽで皮膚を圧迫しない
・低温やけどを防止するため、短時間の使用にとどめる
陶器製の湯たんぽは割ってしまいそうで怖いのですが。
強度を保つ形状になっており、それほど簡単に割れてしまうわけではありません。
また、食器と同じように「割れないように大切に扱うからこそ愛着がわく」という方もいらっしゃいます。
どうしても心配な方は、巾着型など持ち手つきの湯たんぽカバーをかぶせて使用すると、安心して持ち運びできますよ。

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この記事を書いた人

パン作りと温泉をこよなく愛する2児の母。老後は伊豆で大きな犬と暮らすのが夢です。豆乳が好き、猫は苦手。