みりんがない時の救世主!代用調味料一覧と正しい使い方

料理の途中で「みりんがない!」と気づいた瞬間、頭が真っ白になった経験はありませんか?和食に欠かせない調味料なだけに、「代わりが利かない」と思って不安になる人は多いはず。でも実は、手元にある調味料をうまく組み合わせれば、甘み・コク・照りといったみりんの役割をしっかり補えます。
この記事では、日本酒や料理酒、めんつゆなど、家にありそうな調味料を使った代用テクニックを詳しく紹介。料理の種類に合わせた選び方や、失敗しないための注意点まで、実践的に解説します。
「照りが出ない」「甘さが浮く」など、よくあるつまずきもQ&Aでフォロー。読み終えるころには、みりんがなくても焦らず味が整えられる自信が手に入るはずです。冷蔵庫を開けながらでも、すぐに役立つ知識が満載なので、ピンチの時こそぜひチェックしてください。
みりんの代用になる調味料一覧と正しい使い方

ここではみりん大さじ1を目安にした代用レシピと、それぞれの特徴・向いている料理を一覧で解説します。
| 代用方法 | 分量の目安(みりん大さじ1に対して) | 特徴 |
|---|---|---|
| 日本酒+砂糖 | 日本酒大さじ1+砂糖小さじ1 | 甘みとアルコールをシンプルに再現。ツヤ・照りが出やすい。 |
| 料理酒+砂糖 | 料理酒大さじ1+砂糖小さじ1 | 手軽に代用できるが塩分が強い。塩・醤油は控えめに調整。 |
| 日本酒+はちみつ | 日本酒大さじ1+はちみつ小さじ1/2〜2/3 | 優しい甘みと照り。焦げやすいので火加減に注意。 |
| めんつゆ+砂糖 | めんつゆ大さじ1+砂糖小さじ1/2〜1(3倍濃縮の場合) | だし・醤油・甘みを一度に加えられる。アルコールなし。 |
| 甘酒+砂糖 | 甘酒大さじ1+砂糖小さじ1/2〜1 | 自然な甘みと発酵のコク。アルコール不使用。 |
| 水+砂糖+酢 | 水大さじ1+砂糖小さじ1+酢小さじ1/4 | 酸味が後味を引き締める。軽いコクを補う。 |
みりんの主な役割は、糖分(甘み)とアルコール、そして発酵由来のコクや照りです。「甘いもの+お酒」あるいは「甘み+うま味・酸味」をうまく組み合わせるのがポイントになります。
ここからはそれぞれの特徴を詳細に見ていきましょう。
日本酒+砂糖
「日本酒+砂糖」は、みりんの代用として手軽でバランスの良い組み合わせです。みりんの持つ「アルコールによる香りづけ」と「砂糖による甘み」をシンプルに再現できます。
基本の比率は、みりん大さじ1に対して日本酒大さじ1+砂糖小さじ1。つまり、おおよそ「日本酒3:砂糖1」の割合です。砂糖は白砂糖でも十分ですが、きび砂糖や三温糖を使うとコクのある風味に仕上がります。
使い方も簡単で、煮物や照り焼きのたれなどにそのまま置き換えるだけ。レシピに「みりん大さじ2」と書かれていれば、「日本酒大さじ2+砂糖小さじ2」でOKです。混ぜるときは、砂糖が溶け残らないよう日本酒にあらかじめ溶かしておくと、味にムラが出ず、ツヤも出やすくなります。
日本酒には肉や魚の臭みを和らげる効果があり、また素材に味をしみ込みやすくする働きもあります。そのため、煮魚・煮物・照り焼き・親子丼といった加熱時間の長い料理にぴったりです。ただし、アルコールを飛ばしたくないデザートや短時間調理には向かない点に注意しましょう。
料理酒+砂糖
料理酒と砂糖を組み合わせれば、日本酒がないときでもみりんの代用ができます。比率はみりん大さじ1に対して料理酒大さじ1+砂糖小さじ1を目安にすると、ほどよい甘みと香りを再現できます。
注意したいのは、料理酒には塩分が含まれている点です。本みりんよりも塩気が強く出やすいため、レシピ通りに作ると少ししょっぱく感じることがあります。
そのため、塩や醤油の量をあらかじめ少し控えめにし、仕上げに味見をして調整すると安心です。慣れてくると、「この料理酒は塩分が強いから醤油を減らそう」といった微調整も感覚的にできるようになります。
日本酒+はちみつ
日本酒とはちみつを組み合わせると、みりんの代わりに「上品な甘み」と「つややかな照り」を再現できます。とくに、砂糖よりもまろやかでコクのある甘さを出したい時におすすめの方法です。
はちみつは糖度が高く、熱を加えるとツヤがしっかり出るため、照り焼きや甘辛ダレに最適です。分量の目安は、みりん大さじ1に対して日本酒大さじ1+はちみつ小さじ1/2〜2/3ほど。はちみつは砂糖より甘みが強いため、最初は控えめに加えて、味を見ながら調整しましょう。
ただし、はちみつは1歳未満の赤ちゃんには与えられないため、離乳食や取り分け料理には使わないよう注意が必要です。また、砂糖より焦げやすい性質があるため、フライパンで仕上げる際は中火〜弱火で様子を見ながら加熱するとよいでしょう。

めんつゆ+砂糖
アルコールを使いたくない時、または家にお酒がない時に便利なのが「めんつゆ+砂糖」です。めんつゆはもともと、だし・醤油・みりん(または砂糖など)をベースにした万能調味料なので、うま味・甘み・塩味を一度に加えられるのが強みです。
ただし、めんつゆにはすでに醤油とだしが含まれているため、みりんのような透明感のある甘みとは仕上がりが少し違います。色が濃くなりやすく、だしの風味も強く出るので、「みりんの代わりに、つゆのコクと甘みを足す」イメージで使うと自然にまとまります。
甘酒+砂糖
アルコールを使わずに、自然な甘みとコクを出したい時には「甘酒+砂糖」の組み合わせがぴったりです。とくにおすすめなのが、砂糖不使用の米麹甘酒です。発酵の力で生まれる自然な甘さと深い旨みがあります。
分量の目安は、みりん大さじ1に対して「甘酒大さじ1+砂糖小さじ1/2〜1」です。甘酒自体にも十分な甘みがあるため、まずは砂糖を控えめに加え、味を見ながら調整するのがおすすめです。
とろみのあるタイプの甘酒を使うと、タレや煮汁にほんのりとした粘りが出て、具材に味がよく絡みます。米麹甘酒はアルコールを含まないため、子どもやアルコールのにおいが苦手な方にも安心です。
水+砂糖+酢
お酒もめんつゆも甘酒もないときに頼れる切り札が「水+砂糖+酢」です。酢を入れると酸っぱくなりそうですが、ほんの少量なら酸味は前に出ず、みりんのような「コク」や「後味のキレ」をうまく補ってくれます。
基本の目安は、みりん大さじ1に対して「水大さじ1+砂糖小さじ1+酢小さじ1/4」です。最初は酢をほんの少しだけ入れて、味を見ながら足してみてください。酢を加えることで、砂糖だけでは出せない奥行きが生まれ、甘さに締まりが出ます。
酸味が苦手な場合は、酢の量をごく少量に抑えて「言われなければ分からない程度」にするのがコツ。反対に、さっぱり味が好きな人は少し多めに入れ、甘酢煮に近い味わいに仕上げるのもおすすめです。
【ケース別】みりんの代用になる調味料の選び方

ここでは、「手元にある調味料」と「作りたい料理のタイプ」から、最適な代用品を選ぶ方法を整理していきます。
| ケース | 使用する代用調味料 | 向いている料理 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 日本酒がある | 日本酒+砂糖日本酒+はちみつ | 煮物・照り焼き・丼ものなど | デザートや短時間調理には不向き(アルコールが残る)はちみつは焦げやすいため中火〜弱火で調理/1歳未満の乳児NG |
| 日本酒はない&料理酒がある | 料理酒+砂糖 | 肉じゃが・筑前煮・煮魚など | 塩分過多に注意。塩・醤油を2〜3割減らしてから味見を |
| アルコールなし&めんつゆがある | めんつゆ+砂糖 | 親子丼・他人丼・煮卵・厚揚げの煮物など | 濃縮度やメーカー差に注意。色が濃く出やすい |
| アルコールなし&コクを出したい | 甘酒+砂糖 | 炒め煮・照り焼き・そぼろ・やさしい煮物 | 照りは弱め。魚料理では生姜やネギで臭みを補う |
| アルコールなし&お酒も甘酒もない | 水+砂糖+酢 | 野菜の煮物・炒め煮・さっぱり系おかず | 酸味が出やすいので酢は控えめに。魚臭み消し効果は弱い |
同じ代用レシピでも、煮物・照り焼き・丼ものなど料理の種類によって向き不向きがあります。選び方を誤ると、甘さだけが浮いたり、逆に塩気が強くなったりと、味のバランスを崩しやすくなるのです。
ここからはみりんの代用を検討したい順に紹介します。
日本酒がある
日本酒がある場合は、まず「日本酒+砂糖」または「日本酒+はちみつ」を基本の代用として考えましょう。日本酒は本みりんと似たアルコール度数と風味を持っており、甘みを加えることでみりんの主要な働きをほとんど再現できます。
照りをしっかり出したい料理や、砂糖のシャープな甘さをやわらげたい場合には「日本酒+はちみつ」がおすすめです。鶏の照り焼きやぶり照りなど、ツヤとコクのある仕上がりを求めるメイン料理にぴったりで、はちみつのやさしい甘みが味に奥行きを与えます。
日本酒はない&料理酒はある
日本酒がなくても、料理酒があれば「料理酒+砂糖」でみりんの代用が可能です。ただし、料理酒には塩分や酸味料が含まれていることが多いため、味つけ全体のバランス調整が重要になります。
たとえば、肉じゃがや筑前煮などの煮物を作るときは、レシピに書かれた醤油や塩を最初から控えめにしておきましょう。煮上がってから味を見て、足りなければ少しずつ加えると失敗しにくくなります。料理酒は日本酒に比べて風味がややシンプルですが、だし・醤油・砂糖と組み合わせることで、全体の味を整えやすいのが利点です。

アルコールがない&めんつゆベースの味にしたい
家にお酒がまったくない場合でも、めんつゆがあれば「めんつゆベースで味を組み立てる」ことで、みりんの代用ができます。めんつゆはもともと「だし・醤油・みりん(または糖類)」を合わせた万能調味料なので、本来みりんや酒を使うレシピでも、うま味と甘みをまとめて補えます。
親子丼・豚丼・他人丼のつゆ、野菜の煮びたし、厚揚げや油揚げの煮物など、めんつゆの風味が活きる料理にぴったりです。反対に、色を淡く仕上げたい煮物や、みりんの控えめな甘さを大切にしたいレシピでは、めんつゆを少量にとどめた方が自然な仕上がりになります。
アルコールがない&甘さとコクが欲しい
アルコールを使えない場合でも、甘さとコクを出したいときは「甘酒+砂糖」や「水+砂糖+酢」の組み合わせが役立ちます。
ただし、アルコールが入っていないため、肉や魚の臭み消し効果は期待できません。その代わりに、生姜・長ねぎ・にんにくなどの香味野菜を加えたり、下ゆでや湯通しといった下処理を丁寧に行うことで補いましょう。
みりんを他の調味料で代用する際の注意点

みりんを他の調味料で代用する際は、とても便利な反面、いくつかの落とし穴もあります。そのまま置き換えるだけでは「甘すぎた」「アルコールが残った」「塩辛くなった」と失敗しがちです。
具体的な注意点は以下のとおりです。
- 甘さだけにならないようにバランスを整える
- 過熱しない場合はアルコールが飛ばない
- 料理酒やめんつゆは塩分を考慮する
- 肉や魚の臭み消しにはアルコールを使う
この基本を意識するだけで、どんな代用パターンでも自然でおいしい仕上がりに近づけられます。
甘さだけにならないようにバランスを整える
みりんを使わずに代用する際によくある失敗が、「砂糖を増やしただけで甘さだけが浮いてしまう」パターンです。
みりんは単なる甘味料ではなく、糖分に加えてアルコールやアミノ酸を含み、料理にうま味やコク、そして後味のキレを与えています。そのため、砂糖だけを増やすと甘みの種類が違い、全体のバランスが崩れてしまうのです。
みりんの代用を考える際は、甘さ以外のアルコールやアミノ酸などのコクやうま味を意識してみましょう。
過熱しない場合はアルコールが飛ばない
日本酒や料理酒でみりんを代用するときに、特に気をつけたいのが「加熱してアルコールをしっかり飛ばす」という点です。みりんもお酒の一種ですが、調理の際には煮立たせてアルコールを飛ばし、香り・甘み・コクだけを料理に残すのが基本の使い方です。
加熱時間が短い料理や、ほとんど火を通さないタレ・ドレッシングなどで日本酒や料理酒をそのまま使うと、アルコールが残ってしまうことがあります。とくに、子どもやアルコールが苦手な人が食べる場合は注意が必要です。
しっかり加熱するメニューなら酒系の代用を、短時間調理や子ども向けの料理ならノンアルコール系を選ぶ、という意識を持っておくと、どんな場面でも迷わず対応できます。
料理酒やめんつゆは塩分を考慮する
料理酒やめんつゆを使ってみりんを代用する場合、意識しておきたいのが塩分の存在です。一般的な料理酒には食塩が加えられているものが多く、めんつゆも醤油ベースのため塩分が高めです。本みりんには塩分が含まれていないため、同じ感覚で使うとどうしてもしょっぱく仕上がってしまいます。
この塩分過多を防ぐには、レシピの醤油や塩を最初から2〜3割減らしておきましょう。煮詰めた後や仕上げの段階で味見をして、必要に応じて少しずつ足していくと失敗しにくくなります。
肉や魚の臭み消しにはアルコールを使う
みりんには、料理に甘みや照りを与えるだけでなく、肉や魚の臭みをやわらげる役割もあります。みりんに含まれるアルコールや有機酸が、臭みの原因となる成分を包み込み、揮発させてくれるためです。日本酒や料理酒にも臭み消し効果がしっかりとあります。
煮魚や煮込み料理でみりんを日本酒+砂糖に置き換える場合は、最初に日本酒を加えて一度しっかり煮立たせるのがポイントです。アルコールが臭みの成分を飛ばし、素材本来のうま味が引き立ちます。
手元の調味料を活かして、みりんなしでもおいしく仕上げよう

みりんを切らしてしまうと、「今日はもう作れないかも…」と不安になりますが、実際には手元の調味料を組み合わせるだけで、みりんの働きの多くを再現することができます。
大切なのは、「みりん=甘み+アルコール+コク+照り+臭み消し」という複数の役割を持った調味料だと理解すること。そのうえで、「いま作る料理でどの要素が一番大事か」を切り分けて考えると、代用が簡単になります。
ただし、みりんは複雑な役割を持つため、料理に指定されている場合は代用せずに使うのがおすすめです。とくに製法にこだわった昔ながらのみりんであれば、代用品には出せない奥行きのある味を引き出せます。
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